llms.txtの設置方法｜サーバー別に詳しく解説

llms.txtを作成したら、次はサーバーに設置します。本記事では、主要なサーバー・環境別に、llms.txtの設置方法を詳しく解説します。初心者の方でも迷わず設置できるよう、画像付きで説明します。

llms.txt設置の基本

設置場所

llms.txtは、サイトのルートディレクトリに配置します。

https://yoursite.com/llms.txt

ルートディレクトリとは、サイトのトップページ（index.html等）があるディレクトリです。

ファイル名

llms.txt （すべて小文字）

文字コード

UTF-8 （BOMなし推奨）

パーミッション

644 （rw-r--r--）

llms.txtの作り方｜ステップバイステップで解説

方法1：FTPソフトで設置（汎用）

最も一般的な方法です。FileZilla、Cyberduck、WinSCPなどのFTPソフトを使います。

手順（FileZillaの例）

ステップ1：FTPソフトを起動

1. FileZillaを起動
2. サーバー情報を入力
   • ホスト：ftp.yoursite.com
   • ユーザー名：FTPユーザー名
   • パスワード：FTPパスワード
   • ポート：21（通常）または990（FTPS）
3. 「クイック接続」をクリック

ステップ2：ルートディレクトリを開く

右側のリモートサイト欄で、以下のいずれかのディレクトリを開きます。

• public_html/
• htdocs/
• www/
• html/

サーバーによって名前が異なります。index.htmlがあるディレクトリがルートです。

ステップ3：llms.txtをアップロード

1. 左側のローカルサイト欄でllms.txtを選択
2. 右側のルートディレクトリにドラッグ&ドロップ
3. アップロード完了を確認

ステップ4：パーミッションを確認

1. アップロードしたllms.txtを右クリック
2. 「ファイルのパーミッション」を選択
3. 数値を「644」に設定
4. 「OK」をクリック

方法2：レンタルサーバーの管理画面（初心者向け）

FTPソフトを使わず、ブラウザから直接アップロードできます。

エックスサーバーの場合

手順

1. サーバーパネルにログイン
2. 「ファイル管理」をクリック
3. ドメインフォルダを選択
4. 「public_html」を開く
5. 「ファイルのアップロード」をクリック
6. llms.txtを選択してアップロード

さくらインターネットの場合

手順

1. サーバコントロールパネルにログイン
2. 「ファイルマネージャー」を開く
3. 「www」フォルダを開く
4. 「アップロード」ボタンをクリック
5. llms.txtを選択してアップロード

ロリポップの場合

手順

1. ユーザー専用ページにログイン
2. 「サーバーの管理・設定」→「ロリポップ！FTP」
3. ルートディレクトリを開く
4. 「アップロード」からllms.txtを選択

ConoHa WINGの場合

手順

1. コントロールパネルにログイン
2. 「サイト管理」→「ファイルマネージャー」
3. 「public_html」を開く
4. 「アップロード」からllms.txtを選択

方法3：SSH/SCP（上級者向け）

コマンドラインでサーバーに接続し、直接配置します。

SCPコマンドでアップロード

scp llms.txt username@yoursite.com:~/public_html/

SSHで接続して直接作成

# SSHで接続
ssh username@yoursite.com

# ルートディレクトリに移動
cd ~/public_html/

# エディタでllms.txtを作成
nano llms.txt

# 内容を貼り付けて保存（Ctrl + X → Y → Enter）

# パーミッションを設定
chmod 644 llms.txt

# 確認
ls -la llms.txt
cat llms.txt

方法4：Git/GitHub（開発者向け）

Gitでバージョン管理している場合、llms.txtをリポジトリに追加します。

手順

# llms.txtをプロジェクトのルートに配置
cp llms.txt /path/to/project/

# Gitに追加
git add llms.txt

# コミット
git commit -m "Add llms.txt for LLM optimization"

# プッシュ
git push origin main

# デプロイ（自動デプロイ設定されている場合）
# 手動デプロイの場合は、サーバーでgit pullを実行

GitHub Actionsで自動デプロイ

# .github/workflows/deploy.yml
name: Deploy

on:
  push:
    branches: [ main ]

jobs:
  deploy:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
      - uses: actions/checkout@v2
      
      - name: Deploy via FTP
        uses: SamKirkland/FTP-Deploy-Action@4.3.0
        with:
          server: ${{ secrets.FTP_SERVER }}
          username: ${{ secrets.FTP_USERNAME }}
          password: ${{ secrets.FTP_PASSWORD }}

方法5：WordPress（プラグイン使用）

WordPressサイトでは、プラグインで簡単に設置できます。

WordPressでllms.txtを自動生成する方法

手動で設置する場合

1. 「外観」→「テーマエディター」
2. 警告を確認して「理解しました」
3. 右側のファイル一覧から「functions.php」以外の編集可能な場所を探す

WordPressの場合、FTPまたはプラグインでの設置を推奨します。テーマエディターでの直接編集はリスクがあります。

方法6：静的サイトジェネレーター

Next.js / Gatsby / Hugoの場合

Next.jsの例

# publicフォルダに配置
/public/llms.txt

# ビルド後、自動的にルートに配置されます
npm run build

Gatsbyの例

# staticフォルダに配置
/static/llms.txt

# ビルド
gatsby build

Hugoの例

# staticフォルダに配置
/static/llms.txt

# ビルド
hugo

方法7：CDN経由（Cloudflare等）

CloudflareなどのCDNを使用している場合でも、オリジンサーバーに設置すれば自動的に配信されます。

注意点

• キャッシュ設定を確認（llms.txtがキャッシュされるか）
• 必要に応じてキャッシュをパージ

設置後の確認方法

1. ブラウザで直接アクセス

https://yoursite.com/llms.txt

llms.txtの内容が表示されればOKです。

2. curlコマンドで確認

curl https://yoursite.com/llms.txt

3. HTTPステータスコードを確認

curl -I https://yoursite.com/llms.txt

# 200 OKが返ればOK
HTTP/2 200
content-type: text/plain; charset=utf-8

llms.txt確認方法｜正しく設置されているかチェック

トラブルシューティング

問題1：404 Not Foundエラー

原因

• ファイルが正しい場所にない
• ファイル名が間違っている（LLMS.txt、llms.md等）
• アップロードに失敗している

解決方法

1. ファイル名を確認（すべて小文字の「llms.txt」）
2. ルートディレクトリにあるか確認
3. FTPソフトで再度アップロード

問題2：403 Forbiddenエラー

原因

• パーミッションが間違っている
• .htaccessでブロックされている

解決方法

1. パーミッションを644に設定
2. .htaccessの設定を確認

   # .htaccessで.txtファイルをブロックしている場合
   # この行を削除またはコメントアウト
   # 
   #   Deny from all
   # 
   
   # llms.txtのみ許可する場合
   
     Allow from all
   
   

問題3：文字化けする

原因

• 文字コードがUTF-8以外
• BOM付きUTF-8になっている

解決方法

1. テキストエディタでUTF-8（BOMなし）で保存し直す
2. 再アップロード

問題4：内容が古いまま

原因

• ブラウザキャッシュ
• CDNキャッシュ
• サーバーキャッシュ

解決方法

1. ブラウザでスーパーリロード（Ctrl + Shift + R / Cmd + Shift + R）
2. CDN管理画面でキャッシュをパージ
3. サーバーのキャッシュをクリア

セキュリティ上の注意点

1. 機密情報を含めない

llms.txtは誰でも閲覧可能です。以下の情報は含めないでください。

• 内部システムのURL
• 管理画面のパス
• APIキー・パスワード
• 非公開ページのURL

2. robots.txtとの併用

公開したくないページは、robots.txtでブロックします。

# robots.txt
User-agent: *
Disallow: /admin/
Disallow: /private/

# llms.txtは公開OK
Allow: /llms.txt

大分県の企業向け：地域対応の設置方法

地域情報の明記

大分県内の企業であることをllms.txtに明記します。

# 余日（Yojitsu）

> 大分県を拠点に、Web制作・ショート動画制作を提供するデジタルマーケティング会社です。

大分市、別府市、中津市など大分県内全域に対応。

地域別のllms.txt

複数拠点がある場合、地域別に作成することも可能です。

https://yoursite.com/llms.txt （本社・全体）
https://yoursite.com/oita/llms.txt （大分拠点）
https://yoursite.com/fukuoka/llms.txt （福岡拠点）

まとめ：サーバー別設置方法の選び方

初心者におすすめ

1. レンタルサーバーの管理画面からアップロード
2. FileZillaなどのFTPソフトでアップロード

設置後は必ず確認

• ブラウザで https://yoursite.com/llms.txt にアクセス
• 内容が正しく表示されるか確認
• 文字化けしていないか確認

llms.txtの書き方｜実例付き完全ガイド

llms.txtの使い方｜LLMに効果的に情報を伝える方法

余日（Yojitsu）の設置サポート

余日では、llms.txtの作成から設置まで、トータルでサポートしています。設置方法が分からない、うまくいかないという場合もお気軽にご相談ください。

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