この記事でわかること
- ホームページ制作の全体的な流れと7つの工程
- 各工程で何をするのか、どんな準備が必要か
- 各工程にかかる期間の目安
- スムーズに進めるための実践的なポイント
ホームページ制作の全体像を知ることが成功の第一歩
「ホームページを作りたいけど、何から始めればいいの?」「制作会社に依頼したら、どんな流れで進んでいくの?」
初めてホームページ制作を検討される企業や個人事業主の方から、このようなご質問をよくいただきます。ホームページ制作には明確な工程があり、それぞれのステップで適切な準備と確認を行うことで、想定外のトラブルを避け、満足度の高いWebサイトを完成させることができます。
本記事では、大分県でWeb制作サービスを提供する余日(yojitsu)が、ホームページ制作の全体的な流れを7つのステップに分けて詳しく解説します。各工程でのポイントや注意点、期間の目安まで、実務経験に基づいた実践的な情報をお届けします。
よくある失敗パターン
制作の流れを理解せずに進めてしまうと、「思っていたのと違う」「予算がオーバーした」「完成まで時間がかかりすぎた」といったトラブルが発生しがちです。事前に全体像を把握しておくことで、こうしたリスクを大幅に減らせます。
ホームページ制作の全体の流れ(7つのステップ)
ホームページ制作は、一般的に以下の7つのステップで進行します。各工程は相互に関連しており、前の工程が次の工程の基盤となります。
目的やターゲット、必要な機能を明確化
サイト構造とコンテンツの設計
ビジュアルデザインの作成と調整
デザインをWebサイトとして実装
テキストや画像の準備と登録
動作確認と最終調整
本番環境への移行と運用開始
全体では約2〜3ヶ月が標準的な制作期間となります。ただし、サイトの規模や機能の複雑さ、お客様側での準備状況によって期間は変動します。
ポイント
制作期間を短縮したい場合は、特にSTEP 1とSTEP 5での準備が重要です。事前に素材や情報を整理しておくことで、全体のスケジュールを大幅に短縮できます。
STEP 1: ヒアリング・要件定義
期間目安: 1〜2週間
ホームページ制作の最初のステップは、ヒアリングと要件定義です。この工程は制作全体の方向性を決める非常に重要なフェーズで、ここでしっかりと目的や要件を定めることが、プロジェクト成功の鍵となります。
目的の明確化
まず最初に行うのが「なぜホームページを作るのか」という目的の明確化です。目的が曖昧なままだと、デザインや機能の判断基準がブレてしまい、結果として効果の薄いサイトになってしまいます。
よくある目的の例:
- 新規顧客からの問い合わせを増やしたい
- 会社の信頼性を高め、採用活動に活用したい
- 既存顧客へのサポート情報を提供したい
- 商品やサービスをオンラインで販売したい
- ブランドイメージを確立・向上させたい
目的によって、必要なコンテンツや機能、デザインの方向性が大きく変わってきます。
ターゲット設定
次に重要なのがターゲットユーザーの設定です。誰に向けてサイトを作るのかを明確にすることで、適切なデザインやコンテンツを選択できます。
ターゲット設定で考えるべきポイント:
- 年齢層・性別: 20代の若年層向けか、40〜50代のビジネスパーソン向けか
- 職業・役職: 経営者向けか、担当者レベルか
- 地域: 大分県内の顧客か、全国展開か
- デジタルリテラシー: ITに詳しい層か、初心者層か
- 利用デバイス: スマートフォン中心か、PC中心か
ペルソナ設定のすすめ
より具体的なターゲット像を「ペルソナ」として設定すると効果的です。例: 「大分市内で飲食店を経営する45歳男性、新規顧客開拓に課題を感じている、スマホでの情報収集が中心」など、具体的な人物像を描くことで、チーム全体で同じイメージを共有できます。
必要な機能の洗い出し
目的とターゲットが明確になったら、どんな機能が必要かを洗い出します。
基本的な機能:
- お問い合わせフォーム
- 会社概要・アクセス情報
- サービス・商品紹介ページ
- お知らせ・ニュース機能
- よくある質問(FAQ)
追加で検討される機能:
- ブログ・コラム機能(CMS導入)
- 予約システム
- 会員登録・ログイン機能
- 決済機能(ECサイトの場合)
- 多言語対応
- チャットボット
- 外部システムとの連携(CRM、MAツールなど)
注意点
機能を詰め込みすぎると、制作費用が高騰し、使いにくいサイトになってしまいます。「本当に必要な機能」と「あったら良い機能」を区別し、優先順位をつけることが重要です。
この段階で制作会社と十分にコミュニケーションを取り、要件定義書として文書化します。これが後の工程すべての基準となります。
費用面についても、この段階で明確にしておくことが重要です。詳しくは ホームページ制作の相場を徹底解説!大分県の費用相場も紹介の記事をご覧ください。
STEP 2: 企画・設計
期間目安: 1〜2週間
要件定義が完了したら、次は企画・設計のフェーズです。ここでは、サイト全体の構造を設計し、ユーザーがスムーズに目的の情報にたどり着けるよう、情報設計(IA: Information Architecture)を行います。
サイトマップ作成
サイトマップは、Webサイトの全体構造を視覚化した設計図です。どのページがあり、それらがどのように関連しているかを整理します。
一般的なコーポレートサイトのサイトマップ例:
- トップページ
- 会社概要
- 代表挨拶
- 会社情報
- アクセス
- サービス案内
- サービスA
- サービスB
- サービスC
- 導入事例
- お知らせ
- 採用情報
- お問い合わせ
- プライバシーポリシー
- 会社概要
サイトマップを作成することで、必要なページ数が明確になり、制作費用の見積もり精度も高まります。また、SEO的にも適切なサイト構造を設計できます。
サイト階層は浅めに
ユーザーがトップページから目的のページにたどり着くまでのクリック数は、できるだけ少なくすることが理想です。一般的には「3クリック以内」でどのページにもアクセスできる構造が推奨されます。
ワイヤーフレーム作成
ワイヤーフレームは、各ページのレイアウトを簡単な線画で表現した設計図です。デザインの前段階として、「どこに何を配置するか」という情報の配置を決定します。
ワイヤーフレームで決めること:
- ヘッダー部分(ロゴ、ナビゲーションメニュー)の構成
- メインビジュアルエリアの配置
- コンテンツブロックの順序と配置
- サイドバーの有無と内容
- フッター部分の情報
- CTA(お問い合わせボタンなど)の配置
ワイヤーフレームの段階では、色やフォント、画像などのビジュアル要素は考えず、純粋に情報の配置とページの構造に集中します。これにより、デザイン工程に入る前に、お客様と制作会社の間で認識の齟齬を解消できます。
コンテンツ設計
各ページでどんなコンテンツを掲載するかを具体的に設計します。
コンテンツ設計で決めること:
- 各ページの見出し構成(h1, h2, h3など)
- 必要なテキストの内容と分量
- 掲載する画像の種類と点数
- 動画や資料ダウンロードの有無
- お問い合わせフォームの項目
この段階で、誰がコンテンツを用意するか(お客様側か制作会社側か)も明確にしておくことが重要です。
成功のポイント
ワイヤーフレームの段階で、お客様と制作会社が密にコミュニケーションを取り、認識を合わせておくことで、後の工程での大幅な修正を防げます。特にトップページのワイヤーフレームは、複数のパターンを比較検討することをおすすめします。
STEP 3: デザイン
期間目安: 2〜3週間
企画・設計が固まったら、いよいよビジュアルデザインの工程に入ります。ワイヤーフレームをベースに、ブランドイメージやターゲットユーザーに合わせた視覚的なデザインを作成します。
トップページデザイン
デザイン工程では、通常まずトップページのデザインから着手します。トップページはサイト全体の「顔」となるページであり、ここでデザインの方向性を確定させます。
トップページデザインで決まる要素:
- 配色: ブランドカラーを基調とした色使い
- フォント: 見出しや本文に使用する書体
- トーン&マナー: 全体的な雰囲気(クリーン、温かみ、先進的など)
- レイアウトスタイル: グリッドレイアウト、カード型、フルスクリーンなど
- ビジュアル要素: 写真、イラスト、アイコンなどのスタイル
デザイナーは、ヒアリングで把握したブランドイメージやターゲット層を考慮しながら、PhotoshopやFigmaなどのツールを使って、実際のブラウザで表示されるイメージに近いデザインカンプを作成します。
デザインの方向性
デザインには正解がなく、好みの問題も大きいため、事前に参考サイトを複数挙げておくと、デザイナーと認識を合わせやすくなります。「こんな雰囲気が好き」「このサイトの配色が良い」など、具体例を共有しましょう。
下層ページデザイン
トップページのデザインが承認されたら、その方向性を踏まえて下層ページのデザインを進めます。
ただし、すべてのページを個別にデザインするのではなく、ページテンプレートを作成します。例えば:
- トップページテンプレート
- 下層ページテンプレート(標準)
- サービス紹介ページテンプレート
- お問い合わせページテンプレート
- ブログ記事ページテンプレート
このようにテンプレート化することで、制作効率が上がり、サイト全体の統一感も保たれます。
デザイン修正
デザインカンプが完成したら、お客様に確認していただき、修正対応を行います。
デザイン修正でよくある要望:
- 配色の調整(もう少し明るく、落ち着いた色に、など)
- 写真やイメージ画像の変更
- 文字サイズやフォントの調整
- ボタンやアイコンのデザイン変更
- コンテンツブロックの順序変更
修正回数に注意
多くの制作会社では、デザイン修正は「2〜3回まで」などと回数が決まっています。大幅な方向転換を繰り返すと、追加費用が発生したり、納期が遅れたりする原因になります。初回の段階で、できるだけ具体的にフィードバックすることが重要です。
デザインが確定したら、次のコーディング工程へ進みます。なお、デザイン段階での変更は比較的容易ですが、コーディング後の大幅な変更は手間とコストがかかるため、この段階でしっかりと確認しましょう。
STEP 4: コーディング・開発
期間目安: 2〜4週間
デザインが承認されたら、コーディング・開発の工程に入ります。ここで、静的なデザインカンプを、実際にブラウザで動作するWebサイトとして実装します。
HTML/CSS実装
HTML(HyperText Markup Language)でページの構造を記述し、CSS(Cascading Style Sheets)でデザインを再現します。
コーディングで重視されるポイント:
- セマンティックHTML: 意味のある適切なタグを使用
- レスポンシブデザイン: PC、タブレット、スマートフォンすべてで最適表示
- アクセシビリティ: 高齢者や障がいのある方も利用しやすい設計
- ブラウザ互換性: 主要ブラウザ(Chrome、Safari、Firefox、Edge)での動作確認
- 表示速度の最適化: 画像の圧縮、コードの最適化
現代のWebサイトでは、モバイルファーストアプローチが基本です。スマートフォンでの閲覧を第一に考え、その後デスクトップ画面に対応させる設計が主流です。
レスポンシブデザインの重要性
Googleの調査によれば、モバイルからのWeb閲覧は全体の60%以上を占めています。特にBtoC向けのサイトでは、スマートフォン対応は必須です。詳しくは Googleのモバイルフレンドリーガイドもご参照ください。
JavaScript実装
JavaScriptを使って、動的な機能やインタラクティブな要素を実装します。
JavaScriptでよく実装される機能:
- スライドショー・カルーセル
- ハンバーガーメニュー(スマホのメニュー開閉)
- スムーススクロール
- フォームのバリデーション(入力チェック)
- アコーディオンメニュー
- モーダルウィンドウ(ポップアップ)
- タブ切り替え
- アニメーション効果
ただし、JavaScriptの使いすぎは表示速度の低下につながるため、必要な機能に絞って実装します。
CMS導入
ブログやお知らせなど、頻繁に更新するコンテンツがある場合は、CMS(コンテンツ管理システム)を導入します。
代表的なCMS:
- WordPress: 世界で最も普及しているCMS、豊富なプラグイン
- MovableType: 日本企業に強く、セキュリティに優れる
- microCMS: APIベースのヘッドレスCMS、高速
- Wix / Jimdo: 簡易的なサイト向けの一体型サービス
CMSを導入すると、お客様自身で記事の更新ができるようになります。ただし、初期設定や管理画面のカスタマイズには専門知識が必要なため、制作会社に依頼するのが一般的です。
WordPress導入のメリット
WordPressは世界中で利用されており、情報が豊富で、将来的に別の制作会社に依頼する場合も対応できる会社が多いというメリットがあります。ただし、セキュリティ対策は必須です。
コーディング工程では、テスト環境で実装を進め、お客様に動作を確認していただきながら進めることが一般的です。
STEP 5: コンテンツ制作・入稿
期間目安: 1〜3週間
サイトの骨組みができたら、実際に掲載するコンテンツを用意し、サイトに登録していきます。この工程は、お客様側の準備状況によって大きく期間が変動します。
原稿作成
各ページに掲載するテキストコンテンツを作成します。
原稿作成の方法:
- お客様が作成: 自社の強みや特徴を最もよく理解している
- 制作会社が作成: プロのライターが作成(追加費用がかかることが多い)
- 共同作成: お客様が原案を出し、制作会社が整形・校正
原稿作成のポイント:
- ターゲットユーザーに響く言葉を選ぶ
- 専門用語はなるべく避けるか、わかりやすく説明する
- 結論から先に書く(PREP法)
- 適度に改行を入れ、読みやすくする
- 具体的な数字や事例を盛り込む
原稿作成は意外と時間がかかる
「ちょっと文章を書くだけ」と思われがちですが、実際には1ページの原稿作成に数時間〜1日かかることも珍しくありません。早めに着手し、余裕を持って準備しましょう。
画像素材準備
サイトで使用する写真やイラストを準備します。
画像素材の調達方法:
- 自社で撮影した写真: オリジナリティが高く、信頼感が増す
- プロカメラマンによる撮影: 高品質な写真(追加費用あり)
- ストックフォト: 安価で豊富な素材(商用利用可のものを選ぶ)
- イラスト制作: オリジナルのイラストを制作会社に依頼
画像準備の注意点:
- スマートフォンで撮影した写真でも、明るく鮮明であればOK
- 人物写真は肖像権に注意(モデルの許可を得る)
- ストックフォトは商用利用可能なものを選ぶ
- 画像のサイズが大きすぎると表示速度が遅くなる(制作会社が最適化)
おすすめのストックフォトサイト
- Unsplash - 高品質な無料写真
- 写真AC - 日本人モデルの写真が豊富
- Shutterstock - 有料だが高品質
SEO対策
コンテンツ制作と並行して、SEO(検索エンジン最適化)の設定も行います。
基本的なSEO対策:
- タイトルタグ: 各ページに適切なタイトルを設定(30文字程度)
- メタディスクリプション: 検索結果に表示される説明文(120文字程度)
- 見出しタグ: h1、h2、h3を適切に使った階層構造
- alt属性: 画像に代替テキストを設定
- 内部リンク: 関連ページ同士をリンクでつなぐ
- URL構造: わかりやすく意味のあるURL
SEOは一朝一夕で成果が出るものではありませんが、最初の設計段階から意識しておくことで、長期的に検索エンジンからの流入を増やすことができます。
コンテンツが揃ったら、実際にサイトに登録(入稿)していきます。この作業は制作会社が行う場合と、お客様がCMS経由で行う場合があります。
STEP 6: テスト・確認
期間目安: 1〜2週間
コンテンツの入稿が完了したら、公開前に徹底的なテスト・確認を行います。この工程を怠ると、公開後にトラブルが発生するリスクが高まります。
動作確認
すべての機能が正常に動作するかをチェックします。
動作確認のチェックリスト:
- すべてのリンクが正しく機能するか
- お問い合わせフォームからメールが送信されるか
- フォームのバリデーションが正しく動作するか
- 予約システムなどの機能が正常に動作するか
- 管理画面から正しく記事を投稿できるか(CMS導入時)
- 外部サービス連携が正常に機能するか
表示確認
さまざまな環境で、デザインが崩れずに表示されるかを確認します。
表示確認の項目:
- デバイス別:
- PC(Windows、Mac)
- タブレット(iPad、Android)
- スマートフォン(iPhone、Android)
- ブラウザ別:
- Google Chrome
- Safari
- Firefox
- Microsoft Edge
- 画面サイズ別:
- 大画面ディスプレイ(1920px以上)
- 一般的なノートPC(1366px〜)
- タブレット(768px〜1024px)
- スマートフォン(375px〜414px)
表示確認ツール
BrowserStack や LambdaTest などのクロスブラウザテストツールを使うと、多数の環境での表示確認を効率的に行えます。制作会社は通常これらのツールを活用しています。
SEOチェック
SEOの基本設定が正しく行われているかを確認します。
SEOチェック項目:
- すべてのページにタイトルタグが設定されているか
- メタディスクリプションが各ページに設定されているか
- 見出しタグ(h1, h2, h3)が適切に使われているか
- 画像にalt属性が設定されているか
- robots.txtが正しく設定されているか
- XMLサイトマップが生成されているか
- Google Search Consoleの設定準備ができているか
- ページの読み込み速度は適切か(PageSpeed Insights)
- モバイルフレンドリーテストに合格するか
SEOツールの活用
- Google Search Console - 検索パフォーマンスの確認
- PageSpeed Insights - 表示速度の測定
- モバイルフレンドリーテスト - モバイル対応の確認
また、誤字脱字や情報の誤りがないかも、この段階で最終確認します。公開後の修正も可能ですが、できるだけ公開前に完璧な状態にしておくことが理想です。
よくある見落とし
- 会社の電話番号やメールアドレスの誤記
- 営業時間や住所の情報が古い
- テスト用の文言が残っている
- リンク先URLが間違っている
- 画像が表示されない(パスが間違っている)
複数人でダブルチェックすることをおすすめします。
STEP 7: 公開・納品
期間目安: 数日
すべてのテストが完了し、お客様の最終承認が得られたら、いよいよ本番公開です。
本番環境へのアップロード
テスト環境で構築したサイトを、本番サーバーに移行します。
公開時の作業:
- 本番サーバーへのファイルアップロード
- データベースの移行(CMSを使用している場合)
- ドメインの設定・DNS設定
- SSL証明書の設定(https化)
- リダイレクト設定(旧サイトからのリダイレクト)
- Google Analytics などアクセス解析ツールの設定
- Google Search Console の登録
SSL証明書は必須
現在では、SSL証明書(https化)は必須です。SEOにも影響しますし、ユーザーに安心感を与えます。多くのレンタルサーバーでは無料のSSL証明書(Let's Encrypt)が利用できます。
最終確認
本番環境での最終動作確認を行います。
本番環境での確認項目:
- 正しいURLでアクセスできるか
- httpsで正常に表示されるか(SSL証明書)
- すべての機能が本番環境でも動作するか
- フォームからのメール送信が正常に届くか
- Googleアナリティクスのトラッキングが動作しているか
- 旧サイトからのリダイレクトが正しく機能するか
特に、お問い合わせフォームは必ず実際にテスト送信を行い、正しくメールが届くかを確認しましょう。
運用開始
公開後は、運用フェーズに入ります。
運用開始後にやるべきこと:
- 社内・取引先への周知: 新しいURLを関係者に連絡
- SNSでの告知: FacebookやInstagramで新サイトをアピール
- 名刺やパンフレットの更新: URLが変わった場合は印刷物も更新
- 定期的な更新: ブログやお知らせを定期的に投稿
- アクセス解析: Google Analyticsでユーザーの動きを分析
- 保守・メンテナンス: セキュリティアップデートやバックアップ
公開がゴールではない
ホームページは公開してからが本番です。定期的にコンテンツを更新し、アクセス解析を元に改善を続けることで、徐々に成果が出てきます。特に最初の3ヶ月は積極的に情報発信を行いましょう。
制作会社からは、運用マニュアルや管理画面の使い方ガイドが提供されることが一般的です。わからないことがあれば、遠慮なく質問しましょう。
なお、公開後の費用についても事前に確認が必要です。詳しくは ホームページ制作費用の勘定科目は?経理処理を徹底解説の記事もご参照ください。
各工程の期間の目安
ここまで解説してきた各工程について、一般的な期間の目安をまとめます。
| 工程 | 期間目安 | 主な作業内容 |
|---|---|---|
| STEP 1 ヒアリング・要件定義 |
1〜2週間 | 目的・ターゲット設定、機能要件の洗い出し、見積もり |
| STEP 2 企画・設計 |
1〜2週間 | サイトマップ、ワイヤーフレーム、コンテンツ設計 |
| STEP 3 デザイン |
2〜3週間 | トップページデザイン、下層ページデザイン、修正対応 |
| STEP 4 コーディング・開発 |
2〜4週間 | HTML/CSS実装、JavaScript実装、CMS導入 |
| STEP 5 コンテンツ制作・入稿 |
1〜3週間 | 原稿作成、画像準備、SEO設定、コンテンツ登録 |
| STEP 6 テスト・確認 |
1〜2週間 | 動作確認、表示確認、SEOチェック、誤字脱字確認 |
| STEP 7 公開・納品 |
数日 | 本番アップロード、最終確認、運用開始 |
| 合計期間 | 約2〜3ヶ月 | |
期間が変動する要因:
- サイトの規模: ページ数が多いほど時間がかかる
- 機能の複雑さ: 予約システムやECサイトなど特殊機能は時間増
- デザインのこだわり: オリジナルデザインはテンプレートより時間増
- コンテンツの準備状況: お客様側の原稿・画像の準備が遅れると全体が遅延
- 修正回数: 修正が多いと各工程の期間が延びる
- 繁忙期: 年度末など、制作会社が忙しい時期は待ち時間が発生
余裕を持ったスケジュール
「3ヶ月後のイベントに合わせて公開したい」という場合、最低でも4ヶ月前には制作会社への相談を始めることをおすすめします。予期せぬトラブルや修正対応を考慮すると、余裕を持ったスケジュールが安心です。
スムーズに進めるための実践的なポイント
ホームページ制作をスムーズに進め、満足度の高いサイトを完成させるための実践的なポイントをまとめます。
1. 事前準備を徹底する
制作会社に依頼する前に、以下の情報を整理しておきましょう。
- ホームページの目的と目標(問い合わせ月10件など具体的に)
- ターゲット顧客の具体的なイメージ
- 参考にしたいWebサイトのURL(3〜5サイト)
- 掲載したいコンテンツのリスト
- 会社案内やパンフレットなどの既存資料
- 使用したいロゴデータ(ai形式やpng形式)
- 予算の上限と公開希望時期
これらを事前に準備しておくことで、初回打ち合わせがスムーズに進み、見積もりの精度も高まります。
2. レスポンスを早くする
制作会社からの確認依頼や質問には、できるだけ早く回答しましょう。
「1週間以内に返信」を目安にすると、全体のスケジュールが遅れません。特にデザインの確認やテスト段階での確認は、タイミングが重要です。
レスポンス遅延のリスク
お客様からの返答待ちで制作がストップすると、制作会社は他のプロジェクトに人員を割り振らざるを得ません。その結果、再開時にすぐに対応できず、さらにスケジュールが遅れる悪循環に陥ることがあります。
3. 窓口を一本化する
社内で複数の人が制作会社とやり取りすると、意見が食い違ったり、指示が混乱したりするリスクがあります。
できるだけ窓口担当者を1名に決め、その方を通じてコミュニケーションを行うことをおすすめします。社内での意見調整は、窓口担当者が事前に行いましょう。
4. 完璧を求めすぎない
「100点満点のサイトを作りたい」という気持ちは理解できますが、完璧を求めすぎると、いつまでも公開できません。
まずは「80点のサイト」を公開し、運用しながら改善していく方が、結果的に成果が出やすいです。Webサイトは後からでも修正・追加が可能です。
段階的な改善のススメ
最初は必要最小限のページで公開し、ユーザーの反応を見ながらコンテンツを追加していく方法もあります。これを「MVP(Minimum Viable Product)アプローチ」と言い、無駄なコストを削減できます。
5. 定期的なミーティングを設定する
2週間に1回程度、進捗確認のミーティングを設定すると、認識のズレを早期に修正できます。
オンラインミーティング(Zoom、Google Meetなど)でも十分効果的です。
6. 制作会社を信頼し、プロの意見を尊重する
細かい指示を出しすぎると、かえって良い結果にならないことがあります。プロの提案や意見には耳を傾け、信頼して任せることも重要です。
もちろん、疑問点や懸念点はしっかりと伝えるべきですが、「なぜそうするのか」という理由を聞いた上で判断しましょう。
7. 公開後の運用体制も考えておく
ホームページは公開して終わりではありません。誰が更新を担当するのか、どのくらいの頻度で更新するのかを、公開前に決めておきましょう。
必要であれば、制作会社に運用サポートも依頼できます。
大分県のホームページ制作は余日(yojitsu)にお任せください
ホームページ制作の流れについて解説してきましたが、実際にプロジェクトを進める際には、経験豊富な制作会社のサポートが不可欠です。
余日(yojitsu)は、大分県を中心にWeb制作・SNS運用代行・ショート動画制作など、デジタルマーケティング全般をサポートする制作会社です。初めてのホームページ制作という方にも、丁寧にヒアリングを行い、最適なプランをご提案いたします。
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無料相談・お問い合わせはこちらまとめ: ホームページ制作の流れを理解して、成功するWebサイトを
本記事では、ホームページ制作の7つのステップを詳しく解説しました。
- ヒアリング・要件定義: 目的・ターゲット・機能を明確化
- 企画・設計: サイトマップとワイヤーフレームで構造設計
- デザイン: ブランドイメージに合ったビジュアルを作成
- コーディング・開発: デザインをWebサイトとして実装
- コンテンツ制作・入稿: 原稿・画像を準備し登録
- テスト・確認: 動作・表示・SEOを徹底チェック
- 公開・納品: 本番環境へ移行し運用開始
標準的な制作期間は2〜3ヶ月ですが、事前準備やレスポンスの早さによって大きく変わります。各工程のポイントを理解し、制作会社と良好なコミュニケーションを取ることが、成功の鍵です。
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