構造化データとは?SEO効果と実装方法を徹底解説【2025年最新版】

構造化データ(Schema.org)のSEO効果と実装方法を解説。LocalBusiness、Product、FAQPageなど主要タイプの書き方、テストツール、よくあるミスまで網羅的に紹介します。

構造化データとは?

構造化データとは、Webページの内容を検索エンジンが理解しやすい形式で記述したものです。schema.orgという共通の語彙を使って、「このページは何について書かれているのか」「この会社の住所はどこか」「この商品の価格はいくらか」といった情報を明確に伝えることができます。

わかりやすく例えると

人間は文脈から「〒870-0000 大分市...」が住所だと理解できますが、検索エンジンはそれが住所なのか電話番号なのか判断できません。構造化データは「これは住所です」「これは電話番号です」とラベルを付けて教えてあげる仕組みです。

構造化データの記述形式

構造化データには主に3つの記述形式がありますが、JSON-LD形式がGoogleも推奨する現在の主流です。

  • JSON-LD(推奨):HTMLとは別にscriptタグ内に記述。最も読みやすく管理しやすい
  • Microdata:HTML要素に属性を追加する形式。やや複雑
  • RDFa:W3C標準だが、現在はあまり使われない

JSON-LD形式の基本例(ローカルビジネス)

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "LocalBusiness",
  "name": "余日(Yojitsu)",
  "telephone": "097-XXX-XXXX",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "addressRegion": "大分県",
    "addressCountry": "JP"
  }
}
</script>

構造化データのSEO効果

構造化データを実装することで、検索結果での表示が大きく変わります。これをリッチリザルト(リッチスニペット)と呼びます。

リッチリザルトの例

星評価(レビュー)

商品やサービスの評価が星マークで表示され、クリック率が大幅に向上します。

FAQ

よくある質問が検索結果に直接表示され、ユーザーの疑問に即座に回答できます。

パンくずリスト

サイト階層が検索結果に表示され、ユーザーがサイト構造を理解しやすくなります。

イベント

日時、場所、チケット情報などがカード形式で目立つように表示されます。

期待できる効果

  • クリック率(CTR)の向上:リッチリザルトは通常の検索結果より目立つため、クリックされやすい
  • 検索エンジンの理解度向上:ページ内容を正確に伝えることで、適切なクエリで表示されやすくなる
  • 音声検索への対応:構造化データがあると、音声アシスタントが情報を読み上げやすくなる
  • AI Overview(SGE)対策:GoogleのAI回答で引用されやすくなる可能性がある

注意点

構造化データを実装しても、リッチリザルトが表示される保証はありません。Googleは独自の判断で表示を決定します。また、構造化データ自体は直接的なランキング要因ではありませんが、CTR向上による間接的な効果は期待できます。

主な構造化データの種類

ビジネスでよく使われる構造化データの種類を紹介します。

1. LocalBusiness(ローカルビジネス)

店舗や事務所など、実店舗を持つビジネスに最適です。Googleマップとの連携も期待できます。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "LocalBusiness",
  "name": "店舗名",
  "image": "https://example.com/logo.png",
  "telephone": "097-XXX-XXXX",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "streetAddress": "大分市XX町1-2-3",
    "addressLocality": "大分市",
    "addressRegion": "大分県",
    "postalCode": "870-0000",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "geo": {
    "@type": "GeoCoordinates",
    "latitude": 33.2382,
    "longitude": 131.6126
  },
  "openingHoursSpecification": {
    "@type": "OpeningHoursSpecification",
    "dayOfWeek": ["Monday", "Tuesday", "Wednesday", "Thursday", "Friday"],
    "opens": "09:00",
    "closes": "18:00"
  }
}

2. Product(商品)

ECサイトや商品紹介ページで使用します。価格、在庫状況、レビューなどを表示できます。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Product",
  "name": "商品名",
  "image": "https://example.com/product.jpg",
  "description": "商品の説明文",
  "brand": {
    "@type": "Brand",
    "name": "ブランド名"
  },
  "offers": {
    "@type": "Offer",
    "price": "3000",
    "priceCurrency": "JPY",
    "availability": "https://schema.org/InStock"
  },
  "aggregateRating": {
    "@type": "AggregateRating",
    "ratingValue": "4.5",
    "reviewCount": "24"
  }
}

3. FAQPage(よくある質問)

FAQページで使用します。検索結果にQ&Aが直接表示される可能性があります。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "FAQPage",
  "mainEntity": [
    {
      "@type": "Question",
      "name": "料金はいくらですか?",
      "acceptedAnswer": {
        "@type": "Answer",
        "text": "10万円からご利用いただけます。"
      }
    },
    {
      "@type": "Question",
      "name": "制作期間はどのくらいですか?",
      "acceptedAnswer": {
        "@type": "Answer",
        "text": "通常1〜2ヶ月程度です。"
      }
    }
  ]
}

4. Article / BlogPosting(記事)

ブログ記事やニュース記事で使用します。著者情報、公開日、更新日などを明示できます。

5. BreadcrumbList(パンくずリスト)

サイトの階層構造を検索エンジンに伝えます。検索結果でURLの代わりにパンくずが表示されます。

6. Organization(組織)

企業や団体の情報を記述します。ロゴ、ソーシャルリンク、連絡先などを含められます。

構造化データの実装方法

ステップ1:必要な構造化データを決める

ページの種類に応じて、適切な構造化データを選びます。

ページの種類 推奨する構造化データ
トップページ Organization, LocalBusiness, WebSite
サービスページ Service, Offer
ブログ記事 Article, BlogPosting, BreadcrumbList
商品ページ Product, Offer, AggregateRating
FAQページ FAQPage
お問い合わせ ContactPage

ステップ2:JSON-LDを作成する

schema.orgの仕様に沿って、JSON-LD形式でデータを作成します。

便利なツール

  • Google構造化データマークアップ支援ツール:URLを入力してGUI上でマークアップできる
  • Schema.org Generator:フォームに入力するだけでJSON-LDを生成
  • ChatGPT / Claude:「〇〇の構造化データをJSON-LDで作成して」と依頼すると作成してくれる

ステップ3:HTMLに埋め込む

作成したJSON-LDを、HTMLの<head>タグ内または<body>タグの最後に配置します。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>ページタイトル</title>

    <!-- 構造化データ -->
    <script type="application/ld+json">
    {
      "@context": "https://schema.org",
      "@type": "LocalBusiness",
      "name": "店舗名",
      ...
    }
    </script>
</head>
<body>
    ...
</body>
</html>

ステップ4:テストと検証

実装後は必ずテストツールで確認します。

構造化データのテスト方法

1. リッチリザルトテスト(Google公式)

URLまたはコードを入力して、リッチリザルトが表示される可能性があるかをテストします。

リッチリザルトテスト

2. スキーママークアップ検証ツール(Schema.org)

構造化データの文法エラーをチェックします。Googleツールより詳細なエラー情報が得られます。

Schema Markup Validator

3. Google Search Console

実際にGoogleがどのように構造化データを認識しているかを確認できます。エラーや警告がある場合は通知されます。

よくあるエラーと対処法

  • 「必須プロパティがありません」:必須項目(name, imageなど)が不足している → 追加する
  • 「無効なURL」:URLが不正または404 → 正しいURLに修正
  • 「画像サイズが小さすぎます」:Productなどは最低50x50px必要 → 大きい画像を使用
  • 「日付形式が無効」:ISO 8601形式(2025-11-20T10:00:00+09:00)で記述

構造化データでよくある間違い

1. ページ内容と一致しない情報を記述

構造化データの内容は、実際のページに表示されている情報と一致している必要があります。例えば、ページに表示されていない価格を構造化データに記述すると、スパムとみなされる可能性があります。

2. 過剰なマークアップ

ページに関係のない構造化データを大量に追加しても効果はありません。そのページに関連するものだけを実装しましょう。

3. 自己評価のレビュー

自社サービスに自分で5つ星をつけるなど、虚偽のレビューを構造化データに記述することはGoogleのガイドライン違反です。

4. 古い情報の放置

価格変更、営業時間変更などがあった場合、構造化データも更新する必要があります。定期的にチェックしましょう。

5. JSON文法エラー

カンマの付け忘れ、閉じカッコの不足などの文法エラーがあると、構造化データは完全に無視されます。必ずテストツールで検証しましょう。

構造化データ実装のベストプラクティス

必須プロパティを確実に含める

各スキーマタイプには必須プロパティがあります。リッチリザルトテストで「必須」と表示される項目は必ず含めましょう。

推奨プロパティも可能な限り追加

「推奨」と表示されるプロパティを追加すると、より詳細な情報が提供でき、リッチリザルトの表示確率が上がります。

複数の構造化データを組み合わせる

1ページに複数の構造化データを実装できます。例:Organization + BreadcrumbList + FAQPage

定期的に検証する

Googleのガイドラインは変更されることがあります。Search Consoleで定期的にエラーをチェックしましょう。

具体的で正確な情報を記述

曖昧な情報より、具体的な情報の方がリッチリザルトに表示されやすくなります。

まとめ

構造化データは、検索エンジンにページ内容を正確に伝えるための重要な技術です。適切に実装することで、リッチリザルトによる視認性向上、クリック率の改善、音声検索やAI検索への対応が期待できます。

この記事のポイント

  1. 構造化データとは:検索エンジンが理解しやすい形式でページ内容を記述したもの
  2. 形式:JSON-LD形式がGoogleも推奨する主流
  3. 効果:リッチリザルト表示によるCTR向上、AI検索対策
  4. 主な種類:LocalBusiness、Product、FAQPage、Articleなど
  5. 実装手順:種類を決める → 作成 → 埋め込む → テスト
  6. 注意点:ページ内容と一致させる、文法エラーに注意、定期的に更新

次のアクション

  1. 自社サイトの各ページに必要な構造化データの種類を洗い出す
  2. まずはトップページにLocalBusinessまたはOrganizationを実装
  3. リッチリザルトテストで検証
  4. Google Search Consoleでエラーがないか確認
  5. 他のページにも順次実装を広げる

参考文献・データソース

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