ホームページ制作ツール徹底比較【有料・無料】おすすめ12選

有料・無料のホームページ制作ツール12選を徹底比較。Webサイトビルダー、CMS、コーディング支援、デザインツールから最適なツールを見つけましょう。

「ホームページを作りたいけれど、どのツールを使えば良いのかわからない」「有料ツールと無料ツール、どちらを選ぶべき?」——ホームページ制作を検討している方から、このようなご相談を数多くいただきます。

現在、ホームページ制作ツールは数百種類以上存在し、それぞれに特徴や強みがあります。Webサイトビルダー、CMS、コーディング支援ツール、デザインツールなど、種類も様々です。自分の目的やスキルレベルに合ったツールを選ぶことが、効率的なホームページ制作の鍵となります。

本記事では、Web制作のプロフェッショナルである余日(yojitsu)の山田 蓮が、ホームページ制作ツールを徹底比較。有料・無料含めておすすめ12選を、種類別・目的別に詳しく解説します。

1. ツールの種類

ホームページ制作ツールは、大きく分けて4つのカテゴリーに分類されます。それぞれの特徴を理解しましょう。

1-1. Webサイトビルダー

ドラッグ&ドロップで直感的に制作できるツール。プログラミング知識が不要で、初心者に最適です。

  • 特徴:視覚的な操作、テンプレート豊富、すぐに公開可能
  • メリット:簡単、速い、知識不要
  • デメリット:カスタマイズ制限、他サービスへの移行困難
  • 代表例:Wix、Jimdo、STUDIO、Squarespace

1-2. CMS(コンテンツ管理システム)

コンテンツの管理・更新に特化したシステム。ブログやニュースサイトに最適です。

  • 特徴:更新が簡単、拡張性が高い、プラグインで機能追加
  • メリット:自由度が高い、コミュニティが大きい、SEOに強い
  • デメリット:学習コストがかかる、サーバー知識が必要
  • 代表例:WordPress、Drupal、Joomla、Movable Type

1-3. コーディング支援ツール

コードを書いて制作する際に便利なツール。開発者向けです。

  • 特徴:完全な自由度、細かい制御が可能、プロ仕様
  • メリット:制限なし、パフォーマンス最適化、独自機能実装
  • デメリット:プログラミング知識必須、時間がかかる
  • 代表例:Visual Studio Code、Sublime Text、Adobe Dreamweaver

1-4. デザインツール

デザインやプロトタイプ作成に使うツール。デザイナー向けです。

  • 特徴:ビジュアルデザインに特化、共同作業が可能
  • メリット:デザインの質が高い、プロトタイプ作成が簡単
  • デメリット:別途コーディングが必要、学習コスト
  • 代表例:Figma、Adobe XD、Sketch、Canva
選び方のポイント:初心者はWebサイトビルダー、更新頻度が高いならCMS、完全カスタマイズならコーディング、デザイン重視ならデザインツールがおすすめです。
関連記事:無料で使えるホームページ制作ツール10選

2. 目的別おすすめツール

まず、目的別に最適なツールを簡単に整理します。

目的 おすすめツール 理由
とにかく簡単に作りたい Wix、Jimdo 直感的な操作で迷わない
デザイン性を重視 Squarespace、STUDIO 洗練されたデザインテンプレート
ブログ・メディア運営 WordPress、Ghost コンテンツ管理に特化
ECサイト構築 Shopify、BASE ECに特化した機能
完全カスタマイズ WordPress(自前サーバー) 自由度が最も高い
無料で始めたい Wix(無料版)、Jimdo 無料プランが充実
ランディングページ ペライチ、Unbounce 1ページ制作に最適化
ポートフォリオサイト STUDIO、Wix デザイン性が高い

3. 主要ツール12選の詳細比較

それでは、おすすめのホームページ制作ツール12選を詳しく紹介していきます。

3-1. Webサイトビルダー

1. Wix

総合評価 ⭐⭐⭐⭐⭐ (4.8/5.0)
初心者向け テンプレート豊富 AI搭載

概要

世界で2億人以上が利用するWebサイトビルダー。800以上のテンプレートと豊富な機能が魅力です。

料金

  • 無料プラン:0円(広告表示あり)
  • ベーシックプラン:月額500円
  • アドバンスプラン:月額900円
  • VIPプラン:月額1,500円

メリット

  • デザインの自由度が非常に高い
  • 800以上の業種別テンプレート
  • Wix ADI(AI)が自動でサイト作成
  • App Marketで機能拡張が豊富
  • 日本語サポートあり

デメリット

  • テンプレート変更が後からできない
  • ページ表示速度がやや遅い
  • エクスポート機能がない

おすすめ用途

コーポレートサイト、ポートフォリオ、個人ブログ、小規模ECサイト

Wix公式サイト

2. Squarespace

総合評価 ⭐⭐⭐⭐⭐ (4.7/5.0)
デザイン重視 プロ向け 高品質

概要

デザイン性の高さで定評のあるWebサイトビルダー。クリエイター、アーティストに人気です。

料金

  • 無料プラン:なし(14日間無料トライアル)
  • Personalプラン:月額$16(約2,400円)
  • Businessプラン:月額$23(約3,500円)
  • Commerceプラン:月額$27〜(約4,000円〜)

メリット

  • 洗練されたデザインテンプレート
  • プロフェッショナルな仕上がり
  • eコマース機能が充実
  • カスタマーサポートが優秀
  • ブログ機能が強力

デメリット

  • 料金がやや高め
  • 日本語サポートなし
  • 決済手数料がかかる(eコマース)

おすすめ用途

ポートフォリオサイト、ブランドサイト、クリエイター向けサイト、ECサイト

Squarespace公式サイト

3. STUDIO

総合評価 ⭐⭐⭐⭐☆ (4.5/5.0)
日本製 ノーコード デザイン自由

概要

日本発のノーコードWebデザインツール。デザインの自由度が高く、アニメーションも簡単に実装できます。

料金

  • Freeプラン:0円(制限あり)
  • Starterプラン:月額980円
  • CMSプラン:月額2,480円
  • Businessプラン:月額4,980円

メリット

  • デザインの自由度が非常に高い
  • アニメーション機能が充実
  • 日本語完全対応
  • CMS機能が使いやすい
  • 学習コミュニティが活発

デメリット

  • 初心者には少し難しい
  • テンプレート数が少ない
  • 無料版の制限が大きい

おすすめ用途

コーポレートサイト、ポートフォリオ、ランディングページ、デザイン重視のサイト

STUDIO公式サイト

4. Jimdo

総合評価 ⭐⭐⭐⭐☆ (4.3/5.0)
初心者向け シンプル 日本語対応

概要

シンプルで使いやすいWebサイトビルダー。日本ではKDDIが運営し、サポートも充実しています。

料金

  • Freeプラン:0円(広告表示あり)
  • STARTプラン:月額990円
  • GROWプラン:月額1,590円

メリット

  • 非常にシンプルで迷わない
  • 日本語サポートが充実
  • AIビルダーで自動作成
  • スマホアプリで編集可能

デメリット

  • デザインの自由度が低い
  • テンプレート数が少ない
  • 高度なカスタマイズ不可

おすすめ用途

個人事業主サイト、小規模店舗サイト、名刺代わりのサイト

Jimdo公式サイト

関連記事:失敗しないホームページ制作会社の選び方

3-2. CMS(コンテンツ管理システム)

5. WordPress(自前サーバー)

総合評価 ⭐⭐⭐⭐⭐ (4.9/5.0)
世界シェアNo.1 拡張性抜群 SEO強い

概要

世界で最も使われているCMS。全Webサイトの43%以上がWordPressで構築されています。

料金

  • ソフトウェア自体:無料
  • サーバー代:月額500円〜3,000円
  • ドメイン代:年間1,000円〜2,000円
  • テーマ・プラグイン:無料〜数万円

メリット

  • 圧倒的な拡張性とカスタマイズ性
  • 60,000以上のプラグイン
  • 10,000以上のテーマ
  • SEOに非常に強い
  • 世界中に膨大な情報とコミュニティ
  • 完全に自分で管理できる

デメリット

  • サーバー・ドメインの知識が必要
  • セキュリティ対策が必要
  • 定期的なメンテナンスが必要
  • 初心者には学習コストがかかる

おすすめ用途

あらゆる種類のサイト(ブログ、コーポレート、EC、メディアなど)

WordPress公式サイト

6. Shopify

総合評価 ⭐⭐⭐⭐⭐ (4.8/5.0)
EC特化 世界標準 高機能

概要

世界最大級のECプラットフォーム。本格的なオンラインストアを簡単に構築できます。

料金

  • ベーシックプラン:月額$29(約4,300円)
  • スタンダードプラン:月額$79(約11,800円)
  • プレミアムプラン:月額$299(約44,500円)
  • ※決済手数料:3.4%〜3.9%

メリット

  • EC機能が非常に充実
  • 在庫管理、注文管理が簡単
  • 決済方法が豊富
  • デザインテーマが豊富
  • アプリで機能拡張可能
  • 越境ECにも対応

デメリット

  • 月額費用がやや高め
  • 決済手数料がかかる
  • 日本語サポートが限定的

おすすめ用途

本格的なECサイト、オンラインストア、D2Cブランド

Shopify公式サイト

7. BASE

総合評価 ⭐⭐⭐⭐☆ (4.4/5.0)
日本製 無料開始 簡単EC

概要

日本発のECプラットフォーム。初期費用・月額費用0円でネットショップを開設できます。

料金

  • スタンダードプラン:初期費用・月額0円(決済手数料:3.6%+40円、サービス利用料:3%)
  • グロースプラン:月額5,980円(決済手数料:2.9%、サービス利用料:0円)

メリット

  • 初期費用・月額無料で始められる
  • 操作が非常に簡単
  • 日本語完全対応
  • Instagram販売連携
  • アプリで機能拡張

デメリット

  • 売上が少ないと手数料が割高
  • デザインのカスタマイズ制限
  • Shopifyほど高機能ではない

おすすめ用途

小規模ECサイト、ハンドメイド販売、副業ネットショップ

BASE公式サイト

8. Ghost

総合評価 ⭐⭐⭐⭐☆ (4.3/5.0)
ブログ特化 高速 プロ向け

概要

プロフェッショナルなブログ・メディア運営に特化したCMS。シンプルで高速です。

料金

  • Starterプラン:月額$9(約1,300円)
  • Creatorプラン:月額$25(約3,700円)
  • Teamプラン:月額$50(約7,400円)
  • ※自前サーバーなら無料(要技術知識)

メリット

  • ブログ・コンテンツ執筆に最適化
  • ページ表示が非常に高速
  • エディタが使いやすい
  • メンバーシップ機能あり
  • SEOに強い構造

デメリット

  • ブログ以外には不向き
  • プラグインが少ない
  • 日本語情報が少ない

おすすめ用途

プロフェッショナルブログ、メディアサイト、ニュースレター

Ghost公式サイト

3-3. ランディングページ特化ツール

9. ペライチ

総合評価 ⭐⭐⭐⭐☆ (4.2/5.0)
日本製 1ページ特化 超簡単

概要

日本発の1ページ完結型ホームページ作成サービス。3ステップで公開できる手軽さが魅力です。

料金

  • スタートプラン:0円(1ページのみ)
  • ライトプラン:月額1,465円
  • レギュラープラン:月額2,950円
  • ビジネスプラン:月額3,940円

メリット

  • とにかく簡単に作れる
  • 1ページなら最速で公開
  • 決済機能が使える
  • 予約システムが使える
  • 日本語サポート充実

デメリット

  • 複数ページサイトには不向き
  • デザインの自由度が低い
  • 無料版は1ページのみ

おすすめ用途

ランディングページ、イベントページ、キャンペーンサイト

ペライチ公式サイト

10. Unbounce

総合評価 ⭐⭐⭐⭐☆ (4.4/5.0)
LP特化 A/Bテスト マーケティング

概要

マーケティング向けランディングページ作成ツール。コンバージョン最適化に特化しています。

料金

  • Buildプラン:月額$90(約13,400円)
  • Experimentプラン:月額$135(約20,100円)
  • Optimizeプラン:月額$225(約33,500円)

メリット

  • LP制作に最適化された機能
  • A/Bテスト機能が充実
  • コンバージョン最適化ツール
  • 高度な分析機能
  • マーケティングツール連携

デメリット

  • 料金が高め
  • 日本語非対応
  • 学習コストがかかる

おすすめ用途

マーケティングLP、リード獲得ページ、広告ランディングページ

Unbounce公式サイト

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3-4. デザインツール

11. Figma

総合評価 ⭐⭐⭐⭐⭐ (4.9/5.0)
プロ向け 共同編集 業界標準

概要

プロのデザイナーが使う本格的なデザインツール。Webデザインのプロトタイプ作成に最適です。

料金

  • Freeプラン:0円(3ファイルまで編集可)
  • Professionalプラン:月額$12(約1,800円)
  • Organizationプラン:月額$45(約6,700円)

メリット

  • プロレベルのデザインが可能
  • リアルタイム共同編集
  • プロトタイプ作成機能
  • デベロッパーハンドオフ
  • プラグインで拡張可能

デメリット

  • 初心者には難しい
  • 別途コーディングが必要
  • 学習コストがかかる

おすすめ用途

Webデザイン設計、UIデザイン、プロトタイプ作成

Figma公式サイト

12. Canva

総合評価 ⭐⭐⭐⭐⭐ (4.7/5.0)
初心者向け テンプレート豊富 簡単

概要

オンラインのグラフィックデザインツール。バナー画像やSNS投稿画像を簡単に作成できます。

料金

  • Freeプラン:0円
  • Proプラン:月額1,500円
  • Enterpriseプラン:要問い合わせ

メリット

  • 25万点以上のテンプレート
  • 直感的な操作で簡単
  • 豊富な素材(写真、イラスト、アイコン)
  • 日本語フォント充実
  • 共同編集機能

デメリット

  • プロツールとしては機能不足
  • 無料版は素材制限あり
  • 高度なデザインには不向き

おすすめ用途

バナー画像、SNS投稿、プレゼン資料、簡単なデザイン

Canva公式サイト

4. 12ツール総合比較表

紹介した12ツールを一覧で比較できるようにまとめました。

ツール名 カテゴリー 料金(月額) 難易度 おすすめ度
Wix Webサイトビルダー 0円〜1,500円 易しい ⭐⭐⭐⭐⭐
Squarespace Webサイトビルダー $16〜(約2,400円〜) 普通 ⭐⭐⭐⭐⭐
STUDIO Webサイトビルダー 0円〜4,980円 普通 ⭐⭐⭐⭐
Jimdo Webサイトビルダー 0円〜1,590円 易しい ⭐⭐⭐⭐
WordPress CMS 500円〜3,000円+α 難しい ⭐⭐⭐⭐⭐
Shopify EC特化 $29〜(約4,300円〜) 普通 ⭐⭐⭐⭐⭐
BASE EC特化 0円〜5,980円 易しい ⭐⭐⭐⭐
Ghost CMS(ブログ特化) $9〜(約1,300円〜) 難しい ⭐⭐⭐⭐
ペライチ LP特化 0円〜3,940円 易しい ⭐⭐⭐⭐
Unbounce LP特化 $90〜(約13,400円〜) 難しい ⭐⭐⭐⭐
Figma デザインツール 0円〜$45(約6,700円) 難しい ⭐⭐⭐⭐⭐
Canva デザインツール 0円〜1,500円 易しい ⭐⭐⭐⭐⭐

5. ツール選びのポイント

12種類のツールを紹介しましたが、最適なツールは目的やスキルレベルによって異なります。

5-1. スキルレベル別おすすめ

  • 初心者(Web知識なし):Wix、Jimdo、ペライチ、Canva
  • 中級者(基礎知識あり):STUDIO、Squarespace、BASE、WordPress
  • 上級者(技術知識あり):WordPress(カスタマイズ)、Ghost、Figma

5-2. 予算別おすすめ

  • 無料で始めたい:Wix(無料版)、Jimdo(無料版)、Canva(無料版)
  • 月額1,000円以内:STUDIO、Jimdo、WordPress
  • 月額3,000円以内:Squarespace、ペライチ、BASE
  • 予算は気にしない:Shopify、Unbounce、WordPress(高機能化)

5-3. 目的別最適ツール

目的 最適ツール 次点
コーポレートサイト Wix、STUDIO WordPress
ブログ・メディア WordPress Ghost
ECサイト Shopify BASE
ポートフォリオ Squarespace、STUDIO Wix
ランディングページ ペライチ Unbounce
デザイン制作 Figma Canva
アドバイス:複数のツールを実際に試してみることをおすすめします。多くのツールが無料トライアルを提供しているので、操作感を確認してから決めましょう。

5-4. 選定の5つのステップ

  1. 目的を明確に:何のためにホームページを作るのか
  2. 予算を決める:月額いくらまで払えるか
  3. スキルレベルを確認:自分の技術レベルはどの程度か
  4. 候補を3つに絞る:条件に合うツールを3つピックアップ
  5. 実際に試す:無料トライアルで操作感を確認

6. まとめ

ホームページ制作ツールのおすすめ12選を徹底比較してきました。最後に重要なポイントをまとめます。

ツール選びの結論

  • 初心者で簡単に作りたい → Wix、Jimdo
  • デザイン重視 → Squarespace、STUDIO
  • ブログを本格運営 → WordPress、Ghost
  • ECサイトを作りたい → Shopify、BASE
  • ランディングページ → ペライチ、Unbounce
  • デザインだけ作る → Figma、Canva

絶対に押さえるべきポイント

  1. 目的を明確に:何を作りたいのかはっきりさせる
  2. 必ず試用:無料トライアルで実際に使ってみる
  3. 将来を考える:拡張性や移行の可能性も視野に
  4. サポート確認:困った時のサポート体制をチェック
  5. 総コスト計算:月額だけでなく、トータルコストを見積もる
成功のコツ:どのツールを選んでも、最も重要なのはコンテンツの質です。ツールはあくまで道具。伝えたい情報をしっかり整理し、訪問者にとって価値のあるコンテンツを作ることに集中しましょう。

プロに任せたいと思ったら

ツールを使って自分で作るのも良いですが、「時間がない」「もっとクオリティを高めたい」という場合は、プロに相談することをおすすめします。余日(yojitsu)では、貴社のニーズに最適なホームページを制作いたします。

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参考リンク

関連記事:ホームページ制作テンプレート活用ガイド

ホームページ制作ツールは日々進化しています。本記事で紹介したツールは2025年現在の情報ですが、定期的に最新情報をチェックすることをおすすめします。自分に合ったツールを見つけて、素晴らしいホームページを作りましょう。

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