ランディングページ(LP)とは?
「ランディングページ(LP: Landing Page)」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
Webマーケティングの世界では、LPとホームページは全く別物として扱われます。しかし、多くの方が「LP=ホームページの一部」と誤解しています。
ランディングページの定義
ランディングページ(LP)とは、広告やSNSからのアクセスを受け止め、1つの目的(コンバージョン)に特化した縦長の1ページ完結型Webページのことです。
LPの主な特徴:
- 1ページ完結:スクロールするだけで全ての情報が得られる
- 他ページへのリンクがほとんどない:離脱を防ぐため
- 1つの行動を促す:「購入」「申込」「資料請求」など
- 縦長デザイン:ストーリー仕立てで読み進める構成
- 目立つCTA(行動喚起ボタン):複数箇所に配置
LPの具体例
- 化粧品の単品販売ページ(「今すぐ購入」ボタンに誘導)
- オンライン講座の申し込みページ(「無料体験に申し込む」ボタン)
- 不動産の資料請求ページ(「資料請求はこちら」フォーム)
- セミナー・イベントの申し込みページ(「席を予約する」ボタン)
- アプリのダウンロード誘導ページ(「今すぐダウンロード」ボタン)
LPは「この商品・サービスを買ってもらう」という1点に集中した営業ツールです。通常のホームページとは目的も構造も全く異なります。
ホームページとLPの決定的な違い
| 比較項目 | ホームページ | ランディングページ(LP) |
|---|---|---|
| 目的 | 企業・サービス全体の情報提供 | 特定商品の購入・申込に特化 |
| ページ数 | 複数ページ(5〜数百ページ) | 1ページ完結 |
| ページ構成 | トップ、会社概要、サービス、ブログなど | 縦長1ページ(スクロール形式) |
| リンク | 多数(ナビゲーション、内部リンク) | 最小限(離脱防止のため) |
| コンバージョン | 複数(問い合わせ、資料請求、採用など) | 1つに絞る(購入、申込など) |
| デザイン | ブランドイメージ重視、洗練 | 派手・目立つデザイン、感情訴求 |
| 情報量 | 幅広く網羅的 | 1商品に特化、深掘り |
| 更新頻度 | 低〜中(ブログは頻繁) | ほぼ更新しない(作ったら完成) |
| SEO対策 | 重要(検索流入を狙う) | 不要(広告流入前提) |
| 流入経路 | 自然検索、SNS、直接アクセス | 広告(リスティング、SNS広告) |
| 滞在時間 | 短〜中(複数ページを回遊) | 長い(1ページを最後まで読む) |
| 制作費用 | 30万〜300万円 | 10万〜50万円 |
| 制作期間 | 1〜3ヶ月 | 1〜3週間 |
一番の違いは「目的」
ホームページ
「知ってもらう」「理解してもらう」
企業や商品の全体像を伝え、信頼を構築する情報発信の場
ランディングページ
「買ってもらう」「申し込んでもらう」
1つの商品・サービスに絞り、今すぐ行動してもらうための営業ツール
LPが向いているケース・ホームページが向いているケース
ランディングページ(LP)が向いているケース
1. 単品商品の販売キャンペーン
特定の商品(化粧品、サプリメント、情報商材など)を集中的に販売したい場合
例:「美白美容液 初回限定50%OFF」キャンペーン
2. 無料体験・資料請求の獲得
見込み客リストを集めるためのリード獲得(塾の無料体験、不動産の資料請求など)
例:「無料カウンセリング予約」「資料請求で○○プレゼント」
3. セミナー・イベントの申し込み
期間限定のイベント参加者を募る場合
例:「Webマーケティングセミナー 11月20日開催」
4. 広告からの流入を受け止める
Google広告、Facebook広告、Instagram広告などの受け皿として
例:広告文「今だけ50%OFF」→ LP「詳細説明+購入ボタン」
5. 期間限定キャンペーン
タイムセール、季節商品、新商品発売など、期間が決まっているプロモーション
例:「クリスマス限定セット 12月25日まで」
ホームページが向いているケース
1. 企業の総合的な情報発信
会社概要、事業内容、採用情報、ニュースなど多岐にわたる情報を提供する場合
例:コーポレートサイト、企業の公式ホームページ
2. 複数の商品・サービスを扱う
商品ラインナップが多く、それぞれを紹介する必要がある場合
例:ECサイト、サービス紹介サイト
3. SEO対策で自然検索流入を狙う
ブログ記事を継続的に発信し、Google検索からの流入を増やしたい場合
例:オウンドメディア、情報発信型サイト
4. 長期的なブランディング
時間をかけて企業の認知度や信頼性を高めていく場合
例:ブランドサイト、採用サイト
5. 顧客との継続的な関係構築
リピーター向けの情報発信、コミュニティ形成など
例:会員サイト、ファンサイト
LPの構成要素と成功パターン
効果的なLPには、決まった構成パターンがあります。この型を守ることで、コンバージョン率(CVR)が大きく向上します。
LP の基本構成(上から順に)
ファーストビュー(FV)
最重要!訪問者の多くはここで離脱するか決まる
- キャッチコピー:一目で「自分に関係ある」と思わせる
- メインビジュアル:商品・サービスのイメージ写真
- CTAボタン:「今すぐ申し込む」などの行動喚起
- 権威付け:「高い満足度」「多数の導入実績」など
良いキャッチコピーの例:
「朝起きられないあなたへ。たった10秒で目覚めスッキリ」
「大分で月5万円のWeb集客を実現。広告費ゼロでも問い合わせ大幅増」
問題提起・共感
ターゲットが抱えている悩みを言語化し、「わかってくれている」と感じさせる
- 「こんなお悩みありませんか?」
- チェックリスト形式で具体的な悩みを列挙
解決策の提示
「その悩み、この商品・サービスで解決できます」と明示
- 商品・サービスの特徴
- 他社との違い、独自の強み
ベネフィット(得られる未来)
この商品を使うことで「どんな良い未来が待っているか」を具体的に描く
- ビフォー・アフターの比較
- 「○○から解放されます」「○○を手に入れられます」
お客様の声・実績
第三者の声で信頼性を高める(社会的証明)
- 顔写真付きのレビュー
- 具体的な数字(「3ヶ月で-5kg達成」など)
- 導入事例、ビフォーアフター写真
選ばれる理由・強み
「なぜ他社ではなく、この商品を選ぶべきか」の根拠
- 3〜5個の強みを箇条書き
- 受賞歴、メディア掲載、専門家の推薦
よくある質問(FAQ)
購入前の不安を解消し、最後のひと押し
- 「返品はできますか?」
- 「副作用はありませんか?」
- 「初心者でも使えますか?」
限定性・緊急性
「今すぐ行動しないと損」と思わせる
- 「期間限定」「先着100名様」
- カウントダウンタイマー
- 「在庫残りわずか」
最終CTA(行動喚起)
最後のひと押し。目立つボタンで「今すぐ申し込む」を促す
- 大きく目立つボタン
- 「リスクゼロ」「返金保証」などの安心要素
- 入力フォームは最小限の項目で
CTAボタンの最適化テクニック
| NG例 | OK例 |
|---|---|
| 「送信」 | 「今すぐ無料で試してみる」 |
| 「申し込む」 | 「10秒で完了!無料登録はこちら」 |
| 「購入」 | 「50%OFFで手に入れる」 |
| 「詳しくはこちら」 | 「あなたに最適なプランを見る」 |
ポイント:「何が得られるか」「どれだけ簡単か」を具体的に示す
流入経路による使い分け
広告からの流入 → LP
Google広告、Facebook広告、Instagram広告、YouTube広告
なぜLPが適しているか:
- 広告費を払ってアクセスを買っているため、コンバージョンに直結させる必要がある
- 広告文と LP の内容が一致していると、ユーザーが離脱しにくい
- 1つの目的に絞ることで、コンバージョン率が最大化される
広告 → LP の流れ例:
自然検索(SEO)からの流入 → ホームページ
Google検索、Yahoo!検索
なぜホームページが適しているか:
- 検索してくる人は「情報を探している段階」で、すぐに買う気はない
- 詳しい情報、信頼できる情報を求めている
- 複数ページを回遊しながら、じっくり検討したい
自然検索 → ホームページの流れ例:
SNSからの流入 → 両方あり
Instagram、X(Twitter)、Facebook、LINE
使い分け:
- キャンペーン告知 → LP
「期間限定セール」「新商品発売」など、特定の行動を促す場合 - 日常的な投稿 → ホームページ
ブログ記事、会社紹介、サービス全体の説明など
LPとホームページを組み合わせる戦略
最も効果的なのは、LPとホームページの両方を持ち、適切に使い分けることです。
理想的な組み合わせパターン
パターン1:ホームページ + 商品別LP
構成:
- コーポレートサイト(ホームページ):企業情報、全サービス紹介、ブログ
- 商品A専用LP:広告からの流入を受け止め、購入に特化
- 商品B専用LP:別の広告キャンペーン用
メリット:広告ごとに最適化されたLPで CVR 向上。ホームページで信頼性も担保。
パターン2:ホームページ + キャンペーンLP
構成:
- 通常のホームページ(常設)
- 期間限定キャンペーン用LP(「夏の大セール」「クリスマス特別企画」など)
メリット:キャンペーン終了後もホームページは残る。タイムリーな施策が打てる。
パターン3:SEO用ホームページ + 広告用LP
流れ:
ルート1(無料集客)
Google検索 → ブログ記事(ホームページ) → サービスページ → 問い合わせ
ルート2(有料集客)
Google広告 → LP(特定商品に特化) → 即購入・申込
メリット:SEOで長期的な集客、広告で即効性のある集客、両方のメリットを享受。
LPとホームページを連携させるコツ
1. LPからホームページへのリンク
- LPのフッターに「会社概要はこちら」リンクを小さく配置
- 「もっと詳しく知りたい方へ」として、ホームページのブログ記事へ誘導
注意:リンクを多く配置しすぎると離脱率が上がるため、最小限に
2. ホームページからLPへのリンク
- ホームページのバナー広告で「期間限定キャンペーン」LPへ誘導
- ブログ記事の最後に「今なら○○キャンペーン実施中」としてLPリンク
3. データ分析で改善
- Googleアナリティクスで「ホームページ経由でLPに来た人」のCVRを測定
- A/Bテストで「どのキャッチコピーが効果的か」を検証
LP制作の費用と期間
ランディングページ制作の相場
【格安】5万円〜10万円
内容:テンプレート利用、デザインカスタマイズ少なめ
制作期間:1週間〜2週間
向いている人:まずは試しにLPを作ってみたい、予算が限られている
デメリット:デザインが他社と似る、細かい調整が難しい
【標準】15万円〜30万円
内容:オリジナルデザイン、ライティング込み、レスポンシブ対応
制作期間:2週間〜1ヶ月
向いている人:本格的にLP運用をしたい中小企業
メリット:ターゲットに最適化されたデザイン、CVRを意識した構成
【高品質】50万円〜100万円
内容:プロカメラマン撮影、動画制作、A/Bテスト実施、広告運用サポート
制作期間:1ヶ月〜2ヶ月
向いている人:大規模なキャンペーン、高額商品の販売
メリット:最高品質のビジュアル、データに基づいた最適化
制作費用を左右する要素
- ページの長さ:短いLP(3画面分)か、長いLP(10画面分以上)か
- デザインの複雑さ:シンプルか、アニメーション・動画を多用するか
- ライティング:自分で用意するか、プロに依頼するか
- 写真素材:フリー素材 or オリジナル撮影
- 入力フォーム:シンプルなフォーム or 高機能な予約システム
自分でLPを作る選択肢
予算がない場合、LP制作ツールを使えば自分でも作成可能です。
おすすめLP制作ツール:
- ペライチ:月額0円〜、ドラッグ&ドロップで簡単、日本製
- STUDIO:デザイン性が高い、無料プランあり
- WordPress + Elementor:自由度が高い、少し学習必要
- Wix:海外ツールだが日本語対応、テンプレート豊富
自作の場合でも、ライティング(文章)はプロに依頼することをおすすめします。文章次第でCVRが2倍以上変わることも。
まとめ:目的に応じた使い分けが重要
本記事のポイント
- LPとホームページは全く別物
ホームページ=情報提供、LP=購入・申込に特化した営業ツール - 目的で使い分ける
広告キャンペーン・単品販売→LP、企業情報・SEO対策→ホームページ - LPの成功パターンを守る
ファーストビュー、問題提起、解決策、お客様の声、FAQ、限定性、CTAの順で構成 - 流入経路で使い分ける
広告流入→LP、自然検索→ホームページ、SNS→両方あり - 両方を組み合わせるのが最強
ホームページで信頼構築、LPで即コンバージョン獲得 - LP制作の相場は10万〜50万円
用途と予算に応じて選択。自作ツールの活用も視野に
あなたに必要なのはどっち?診断チャート
Q1. 今すぐ売りたい特定の商品がある?
YES → LPが必要!
NO → Q2へ
Q2. 広告を出す予定がある?
YES → LP が必要!
NO → Q3へ
Q3. Google検索からの流入を増やしたい?
YES → ホームページ(+ブログ)が必要!
NO → 両方あると理想的!
今日から始められるアクションリスト
- 自社の目的を明確にする(認知 or 販売?)
- 現在の流入経路を確認(広告 or SEO?)
- 競合のLPを5つ以上チェック(構成やデザインの参考に)
- LPで売りたい商品・サービスを1つに絞る
- キャッチコピーを5パターン考える
- お客様の声・実績を集める
- 制作予算を決定(自作 or 外注?)