古いホームページを放置していませんか?リニューアルすべき5つのサイン

ホームページのリニューアル時期を見極める5つのサインを解説。デザインの古さ、スマホ非対応、セキュリティリスクなど、放置すると機会損失につながる兆候をチェックしましょう。

はじめに:ホームページも「賞味期限」がある

「ホームページは一度作れば終わり」と考えていませんか?実は、ホームページにも賞味期限があります。一般的には3〜5年が目安とされており、それ以上放置すると様々な問題が発生する可能性があります。

古いホームページを放置していると、以下のようなリスクがあります:

  • ビジネスチャンスの損失(スマホで見づらい、情報が古いなどで離脱される)
  • 企業イメージの低下(古臭いデザインで信頼性が疑われる)
  • セキュリティリスク(古いシステムは脆弱性が高い)
  • 検索順位の低下(Googleの評価基準に対応していない)

この記事では、ホームページをリニューアルすべき5つのサインをご紹介します。これらのサインに当てはまる場合は、早めのリニューアルを検討することをおすすめします。

サイン1:デザインが時代遅れに感じる

デザインは企業の「顔」

ホームページのデザインは、企業の第一印象を左右する重要な要素です。どんなに良いサービスを提供していても、ホームページのデザインが古臭いと「この会社は大丈夫だろうか?」という不安を与えてしまいます。

時代遅れのデザインの特徴:

  • Flash アニメーション:2020年にFlashのサポートが終了し、現在は表示できません
  • 派手な装飾や点滅:2000年代に流行したギラギラしたデザイン
  • 小さな文字と詰め込まれた情報:余白がなく、読みにくいレイアウト
  • 複雑なナビゲーション:どこに何があるか分かりにくい構造
  • 古いフォント:MS ゴシック、MS 明朝などのシステムフォント

現代のWebデザイントレンド

近年のWebデザインは、シンプルで見やすく、ユーザーが迷わない設計が主流です:

  • 十分な余白を活かしたミニマルなデザイン
  • 大きくて読みやすいフォント
  • 直感的なナビゲーション
  • 高品質な写真やイラスト
  • スクロールを活かした縦長レイアウト

競合他社のホームページと比較してみて、自社のサイトが見劣りしていると感じたら、リニューアルのタイミングかもしれません。

サイン2:スマートフォンに対応していない

スマホ対応は「必須」の時代

総務省の調査によると、日本のスマートフォン保有率は90.6%(2023年)と非常に高く、多くのユーザーがスマホでホームページを閲覧しています。特にBtoC(一般消費者向け)のビジネスでは、スマホからのアクセスが全体の大半を占めることも珍しくありません。

スマホ非対応のサイトがもたらす問題:

  • 文字が小さくて読めない:拡大しないと読めないサイトはすぐに離脱される
  • ボタンが押しにくい:PCサイズのボタンは指でタップしづらい
  • 読み込みが遅い:モバイル最適化されていないと表示に時間がかかる
  • 横スクロールが必要:画面からはみ出す情報は見てもらえない

Googleのモバイルファーストインデックス

Googleは2021年から「モバイルファーストインデックス」を完全導入しました。これは、検索順位の評価をスマホ版のサイトを基準に行うというものです。つまり、スマホ対応していないサイトは検索順位が下がる可能性があります。

自社のサイトがスマホ対応しているか確認するには:

  • 実際にスマホで閲覧してみる
  • Google の「モバイルフレンドリーテスト」 (外部リンク)で診断する

もしスマホ対応していない場合は、早急なリニューアルをおすすめします。

サイン3:掲載情報が古いまま更新されていない

古い情報は信頼を損なう

ホームページを訪れた人が「最終更新日:2019年」などと表示されているのを見たら、どう思うでしょうか?「この会社はまだ営業しているのだろうか」「情報管理がずさんなのでは」といった不安を抱かせてしまいます。

よくある「古い情報」の例:

  • 何年も前のお知らせ:最新のお知らせが数年前で止まっている
  • 古い商品・サービス情報:すでに提供していない商品が掲載されたまま
  • 退職した社員の情報:スタッフ紹介に今はいない人が載っている
  • 古い連絡先:移転前の住所や使われていない電話番号
  • 終了したキャンペーン:期間限定キャンペーンがそのまま掲載されている

更新できない理由を解消する

「更新したいけど、できない」という声もよく聞きます。その原因は主に以下の3つです:

  1. 更新方法が分からない:制作会社に依頼しないと更新できない仕組み
  2. 更新費用が高い:毎回の更新に数万円かかってしまう
  3. 更新する人がいない:担当者が退職したり異動したりして、誰も触れない

リニューアルの際は、WordPress などの CMS(コンテンツ管理システム)を導入することで、専門知識がなくても自社で更新できる環境を整えることができます。

サイン4:セキュリティに不安がある

古いシステムは狙われやすい

ホームページのシステムやソフトウェアは日々進化しており、同時にセキュリティの脆弱性も発見されています。古いシステムを使い続けると、ハッキングや情報漏洩のリスクが高まります。

セキュリティリスクの具体例:

  • SSL証明書が導入されていない:URLが「http://」のまま(「https://」が安全)
  • 古いCMSバージョン:WordPressなどのバージョンが古いまま
  • プラグインの未更新:脆弱性が報告されているのに対応していない
  • 管理画面のパスワードが弱い:初期パスワードのまま使用している

SSL化は必須

特に重要なのが「SSL化」です。SSL化されていないサイト(http://)は、Googleのブラウザ「Chrome」で「保護されていない通信」と警告が表示されます。これを見たユーザーは不安を感じ、サイトから離脱してしまいます。

また、お問い合わせフォームがある場合、SSL化していないと入力された情報(名前、メールアドレス、電話番号など)が盗まれる可能性があります。

定期的なメンテナンスの重要性

セキュリティ対策は一度やれば終わりではありません。定期的なアップデートやメンテナンスが必要です。リニューアルの際は、保守・メンテナンス体制もしっかり確認しましょう。

サイン5:更新や修正が困難な構造になっている

「触れない」ホームページの問題

「ちょっとした修正をしたいのに、制作会社に依頼しないとできない」「費用と時間がかかるから結局放置してしまう」。こうした悩みを抱えている企業は少なくありません。

更新が困難なサイトの特徴:

  • HTMLを直接編集する必要がある:専門知識がないと触れない
  • CMSがない or 古いCMS:管理画面が使いにくい、機能が限られている
  • 複雑な構造:どこをどう変更すれば良いか分からない
  • ドキュメントがない:操作マニュアルや仕様書が存在しない
  • 制作会社と連絡が取れない:廃業したり、担当者が変わったりして対応してもらえない

自社で更新できる環境を整える

リニューアルの際は、自社で簡単に更新できる仕組みを作ることが重要です。WordPress などの現代的なCMSを導入すれば、以下のような更新が社内で完結できます:

  • お知らせの追加・編集
  • ブログ記事の投稿
  • 写真の差し替え
  • テキストの修正
  • 商品・サービス情報の追加

ただし、自社更新が可能になっても、デザインが崩れないような設計や、操作研修・マニュアルの提供があるかを確認しましょう。

リニューアルで得られるメリット

これら5つのサインに当てはまる場合、リニューアルを検討すべきタイミングです。リニューアルすることで、以下のようなメリットが得られます:

1. ユーザー体験の向上

最新のデザインとスマホ対応により、訪問者にとって見やすく、使いやすいサイトになります。その結果、問い合わせや購入などのコンバージョン率が向上します。

2. SEO効果の改善

Googleの最新の評価基準に対応することで、検索順位が上がる可能性があります。特にスマホ対応やページ速度の改善は、SEOに大きく影響します。

3. セキュリティの強化

最新のシステムとSSL化により、安全なサイト運営ができます。お客様の個人情報を守ることは、企業の信頼性に直結します。

4. 運用効率の向上

使いやすいCMSの導入により、社内で簡単に更新ができるようになります。外注費用の削減や、タイムリーな情報発信が可能になります。

5. ブランドイメージの向上

現代的でプロフェッショナルなデザインにより、企業の信頼性や専門性をアピールできます。「この会社なら安心できる」という印象を与えることができます。

リニューアルの進め方

ホームページのリニューアルを決めたら、以下のステップで進めていきます:

  1. 現状の課題を整理する:今のホームページの何が問題なのかをリストアップ
  2. リニューアルの目的を明確にする:何を改善したいのか、どんな成果を期待するのか
  3. 予算を決める:どのくらいの費用をかけられるか
  4. 制作会社を選ぶ:実績や提案内容、サポート体制を比較検討
  5. スケジュールを立てる:公開までの期間を逆算して計画

リニューアルには通常2〜4ヶ月程度かかります。余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。

まとめ:定期的な見直しで競争力を維持

ホームページをリニューアルすべき5つのサインをご紹介しました:

  1. デザインが時代遅れに感じる:企業の第一印象を左右する
  2. スマートフォンに対応していない:訪問者の大半がスマホユーザー
  3. 掲載情報が古いまま更新されていない:信頼性の低下につながる
  4. セキュリティに不安がある:ハッキングや情報漏洩のリスク
  5. 更新や修正が困難な構造になっている:タイムリーな情報発信ができない

これらのサインに心当たりがある場合は、早めのリニューアルを検討しましょう。放置すればするほど、機会損失が大きくなります。

ホームページは企業の「顔」であり、重要なマーケティングツールです。定期的に見直しを行い、常に最適な状態を保つことが、ビジネスの成長につながります。

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